2024.05.24
新規事業創出:お客さまと共に創る「あったらいいな」を超えるサービスづくり
皆さん、こんにちは!セブン銀行 STORY of PURPOSE編集部です。
日々の生活の中で、ふとした瞬間に、こんなサービスがあったらいいな、と思うことはありませんか?
そんな皆さんの声が新規事業として生まれるかもしれない、オンライン共創プラットフォーム「Wemake(ウィーメイク)」を活用したプロジェクトがスタートしました。
今回は、プロジェクトの発案者、コーポレート・トランスフォーメーション部の松岡さんにインタビューしました!
目次
拾い上げられなかったユーザーニーズを集める
―オンライン共創プラットフォーム「Wemake」を活用した新事業の創出を目指していると伺いました。本プロジェクトを立ち上げた経緯を教えてください。
松岡:事業者視点の発想でプロダクトと掛け合わせて、シナジーがある新規事業を作り上げるというプログラムは、社内でもいくつか実施しています。そうした中で、プロダクトアウト的な視点ではなく、マーケットイン型の課題解決方法で、何か新規事業を始められないかと思ったのがきっかけです。
当社の事業について理解している社員が考えるのではなく、普段何気なくセブン銀行のサービスに触れている一般ユーザーの皆さまからさまざまなアイデアを募ることで、社内では思いつかなかったような新規事業のタネが生まれるのではないか。そこで「Wemake」のプラットフォームを活用することを提案しました。
―数ある共創プラットフォームの中で、「Wemake」を選ばれた理由は何だったのでしょうか?
松岡:個人的に「Wemake」は、サービス開始時からよくチェックしていました。その中で幅広いジャンルの事業者さんたちから利用されていて、新規事業創出が盛んな印象を受けたんですよね。ここなら新鮮な「あったらいいな」という声が集まるのではないかと魅力を感じたことが理由です。
プロジェクトの発案者、コーポレート・トランスフォーメーション部の松岡さん
―社内アイデア創出ではなく、外部の「Wemake」を活用することで社内から反対意見はなかったのでしょうか?
松岡:過去社内で行ったワークショップなどで出たものと似たようなアイデアしか出てこないのではないかという意見はありました。社内にはいない社外の様々な経験を持っている方々がマーケットインで考えてくれるので真新しいアイデアが出てくる可能性が高いということを説明し、そこまでやりたいなら良いよと今回の挑戦を後押しいただきました。
―セブン銀行のパーパス“お客さまの「あったらいいな」を超えて、日常の未来を生みだし続ける。”を実現するために、どのような新規事業を創出したいとお考えですか?
松岡:正直、どんな新規事業ができるかは、応募内容にもよるため想定できていません。ただ、このプロジェクト自体がマーケットイン型の課題解決だと捉えていて、ユーザーから出されるアイデア=お客さまの「あったらいいな」だと思っています。
そこから、パーパスである「超える」をどのように実現するかが重要で、応募いただいた方と当社メンバーでどこまでブラッシュアップ出来るかと、採択後事業化に向けてどこまで本気になれるかという点ですべては当社次第かなと思っています。
―プロジェクトの目標と成果は?
松岡:最終的なゴールで言うと、出てきたアイデアを事業化するというのが、このプロジェクトの目標であり目的です。その中で「Wemake」で募集するアイデアについては、量より質を大事にしたいと思っています。当社では思いつかなかったようなアイデアが出てくることが理想ではあるのですが、このプロジェクトを通じて、新たなお客さまの「あったらいいな」の声を集めるということも成果の一つかなと思っています。
3パターンのアイデアを募集
―どんなアイデアが理想なのでしょうか?
松岡:3パターンを想定します。
まず1つ目が、ATMやnanaco、クレジットカードといったセブン銀行グループのアセットを活用したアイデアです。しかしながら、社内でこれまでずっと考え続けてきた領域ですので、採用に至るのは少しハードルが高いかなと思っています。
2つ目は、セブン&アイ・ホールディングスという小売グループに属した金融機関である当社の特性を活かしたアイデアですね。セブン‐イレブン等でこういった金融サービスが使えたらいいなと思っているアイデアが集まれば嬉しいです。
そして、3つ目が金融サービスやグループに一切関わらない真新しいサービスです。これも具体例を挙げられないのですが、銀行法の業務範囲内で実装できる、かつ、当社だからこそのシナジーが生まれるアイデアが理想ですね。
こう言うと難しく思われるかもしれませんが、皆さまが普段思っているこんなサービスがあったらいいな、セブン銀行だったら出来るんじゃない?というアイデアを応募いただきたいですね。
―セブン銀行だから出来る、シナジーが生まれる事業というのは魅力的ですね。そういった事例は過去にありましたか?
松岡:当社で行っている社外の企業から事業のアイデアを募る「新規事業創生プログラム2023(アクセラレーター)」の中で、結婚式場を運営されているテイクアンドギヴ・ニーズさんと進めた『つつむと』は理想的な事業の一例です。結婚式場とATMというかけ離れたものが上手く合致していますし、ユーザーの課題から考えられたプロジェクトだと思っているので、こういった新規事業を生み出していきたいですね。
―アイデアを採用する上での評価軸はありますか?
松岡:実現性という部分は大切であるものの、重要視したいのはユーザーニーズ、課題の大きさですね。大きな課題があった上で、ボトムアップ型でしっかりとした新規事業を作っていきたい。それらを踏まえながら、小売や金融とのシナジーがあるというところは必須条件かなと思っています。
―応募期間終了後のスケジュールについて教えてください。最終審査を通過したアイデアは、どのように事業化していく予定ですか?
松岡:スケジュールに関しては未定なのですが、10月頭までにプロジェクトを終えて、そこからスピード感を持って、検証を進めていけたらと思っています。しっかりと検証した後、やり直すのか、次のステップに進めるのかというところを見極めていきたいですね。こういったプログラムにおいて、スピード感はとても大事だと思っているので、失敗を恐れずスピーディーに進めたいですね。
スキル・経験不問。本当に困っている課題を一緒に解決したい
―応募者に対して、求めるスキルや経験はありますか?
松岡:いえ、応募者に経験やスキルは全く求めていません。むしろ、小学生から出てくるアイデアも面白いかなと思っています。
―それは面白そうですね。今回のプロジェクトを通じて、お客さまにどのような貢献をしていきたいですか?
松岡:あまりにも現実離れしたものだと採用はできないと思うのですが、夢物語みたいなアイデアも何かのきっかけになるかもしれませんし、楽しみにしています。先ほど量より質とお答えしましたが、提案の質というより、課題の質を重要視しています。実現性も必須に近い重要な条件ではあるのですが、最重要ではありません。ひとまず、採用できるかどうかは抜きにして、皆さんが真摯に思っている課題は拾い上げたいと思っています。「本当に困っています、なんとかしてください」みたいなアイデアがあれば遠慮せずご応募いただきたいです。一緒に新しいサービスを生み出していきたいですね。
その想いを超え、日常のみらいへ。
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