即日にお金を借りる手段とは?すぐに融資が可能な借入方法と手順を解説
急な出費や給料日前などで一時的にお金が足りず、今日中に用意しなければならない場合、キャッシングサービスが便利です。
消費者金融のカードローンやクレジットカードのキャッシングを利用すれば、即日融資が受けられる可能性があります。また、質屋や金融機関の当座貸越サービスを利用するのも選択肢のひとつです。
本記事では、即日融資が可能な借入方法・手順と借入先の選び方を解説します。即日融資を受けるときの注意点も説明するので、急ぎでお金が必要な方はぜひ参考にしてください。
即日にお金を借りる方法
当日中にお金が必要なとき、主に以下の方法なら即日融資が可能です。
- ・クレジットカードのキャッシング
- ・消費者金融のカードローン
- ・質屋
- ・定期預金の当座貸越サービス
クレジットカードのキャッシング
キャッシングとは、クレジットカードに付帯する機能のひとつで、クレジットカードを利用して借入れができるサービスです。
お持ちのクレジットカードにキャッシング枠を設定していれば、新たな申込みや審査なく、ATMや振込を利用してキャッシング枠の範囲内ですぐに借入れができます。
ただし、キャッシング枠が設定されていない場合は、申込みと審査が必要となるため日数を要するのが一般的です。
また、キャッシングは利用限度額が低い傾向があります。利用限度額が足りない場合でも利用限度額を増額が出来ない場合もあり、増額が可能な場合でもその手続きに日数がかかるため注意してください。
消費者金融のカードローン
カードローンとは、専用のカードやスマートフォンアプリを利用して借入れができるローンです。
消費者金融が提供するカードローンは即日融資に対応している場合があります。申込みから契約までWeb上で完結できる場合が多く、契約後はローンカードの到着を待たず振込やATM(スマートフォンアプリを利用した取引)で借入れが可能です。
ただし、即日融資対応のカードローンでも、申込状況などによっては当日に借入れられない場合もあります。
質屋
質屋では、質預かりや買取りサービスを提供しています。質預かりとは、預けた品物を担保に借入れができるサービスです。品物を持ち込めば、その場で品物を査定して、当該品物に査定が付いた場合には、その査定に応じて現金を借りられます。
品物を担保にお金を借りるため、本人の年収、資産、負債等についての審査が実施されません。また、満18歳以上(高校生を除く)で預ける品物があれば、誰でも身分証明書の提示のみでお金を借りられます。
ただし、借入れできる金額は預ける品物の査定額の一定範囲内です。また、質屋の金利はクレジットカードのキャッシングや消費者金融のカードローンと比べて高い傾向があるため、慎重な検討が必要です。
定期預金の当座貸越サービス
銀行や郵便局に定期預金(定額貯金・定期貯金)の残高がある場合は、当座貸越サービス(貯金担保自動貸付け)を利用できる場合があります。
当座貸越サービスとは、総合口座の定期預金を担保に、その残高の一定範囲内で借入れができるサービスです。
事前の手続きなく、普通預金の残高を超えて払い出した場合に自動で借入れできるため、急ぎでお金が必要なときも対応できます。定期預金を担保にお金を借りるため、審査も不要です。
ただし、一部の金融機関では事前に申込みが必要となるため、総合口座を開設している金融機関に申込みが必要か確認してください。
また、当座貸越サービスを利用する際は、借入れを行うと通帳の普通預金残高がマイナスで表示される点や、定期預金の残高を超える借入れはできない点に注意しましょう。
即日にお金を借りる手順
クレジットカードのキャッシングやカードローンなどを利用し、即日融資を受けるときの一般的な手順を解説します。
クレジットカードのキャッシングで即日にお金を借りる手順
クレジットカードのキャッシングで即日融資を受けるときの手順は、以下のとおりです。
- 1.クレジットカードにキャッシング枠が設定されているかどうかを確認
- 2.振込の申込み、またはATMにクレジットカードを挿入して借入れ
キャッシング枠の有無や利用限度額は、一般的に会員ページやアプリで確認できます。キャッシング枠が設定されていない場合、基本的に即日の借入れは難しいため、ほかの手段を検討しましょう。
また、振込の申込みは、会員ページや電話で手続き可能です。申込みの時間帯によっては金融機関の翌営業日に振込となる場合があるため、事前に振込時間を確認しましょう。
消費者金融のカードローンで即日にお金を借りる手順
消費者金融のカードローンを利用して即日にお金を借りる一般的な手順は、以下のとおりです。
- 1.カードローンに申込み
- 2.審査
- 3.契約
- 4.振込やATMで借入れ
多くのカードローンでは複数の申込方法が用意されていますが、Webやスマートフォンアプリなら原則24時間365日手続きでき、借入れまでがスムーズです。多くの場合、契約手続きもWeb上で完結できるため、来店の必要はありません。
契約後、即日に借りられる主な方法は以下の2種類です。
- ・振込
- ・スマートフォンアプリを利用したコンビニATMでの借入れ
振込で即日に借入れしたい方は、事前に振込時間を確認しましょう。なお、コンビニATMで借入れする場合、ATMご利用手数料がかかる場合があります。
質屋で即日にお金を借りる手順
次に、質屋に品物を預けて即日にお金を借りる手順を解説します。
- 1.預ける品物を持ち込んで質屋に来店
- 2.査定
- 3.現金と質札の受取り
質預かりを利用する際は身分証明書の提示が必要となるため、運転免許証や健康保険証などを持参しましょう。
その場で査定してもらい、金額が希望に満たない場合は質入れせず持ち帰ることも可能です。品物を持ち帰る場合、手数料などの費用はかかりません。
査定の結果、お金を借りる場合は、その場で現金と質札を受け取ります。質札とは、質入れする商品の内容や利息、返済期日などが記載されたものです。
当座貸越サービスで即日にお金を借りる手順
当座貸越サービスを利用する場合、特別な手続きは必要ありません。
- 1.総合口座の普通預金から残高を超えて払い出し
- 2.自動的に借入れ
当座貸越サービスでは、普通預金の残高を超えて引落し、またはATMから出金するだけで借入れできます。スムーズに借入れられるよう、ATMの利用可能時間を調べておきましょう。
ただし、事前に申込み手続きが必要な金融機関では、借入れまでに時間がかかる場合があります。
即日にお金を借りる際の借入先の選び方
借入れを急ぐときは、どの借入先を選ぶのかも重要です。具体的には、以下の点に着目して選びましょう。
- ・Webで手続きが完結する借入先を選ぶ
- ・即日に振り込まれる借入先を選ぶ
Webで手続きが完結する借入先を選ぶ
申込みから契約までWeb上で完結できる借入先を選べば、いつでも手続きできます。来店の必要がないため、忙しい方でもスムーズな借入れが可能です。
来店や郵送が必要な借入先は、即日に借入れできない可能性があるため、すぐに借入れたい場合は避けましょう。
即日に振り込まれる借入先を選ぶ
振込による借入れを希望する場合は、当日中に振り込まれる借入先を選びましょう。時間帯や曜日によっては、着金が翌営業日になる借入先もあります。
「当日中に契約できたのに借入れが間に合わない」といった事態にならないためにも、事前に即日の振込が可能かどうかを確認しましょう。
即日にお金を借りるときの注意点
カードローンやクレジットカードのキャッシングは、即日に借入れしたいときに大変便利なサービスです。ただし、借入れには注意点もあります。急いでいるときも慌てて手続きをせず、以下の点を踏まえて申込みをしましょう。
- ・金融機関による審査なしで借入れはできない
- ・即日融資できないケースもある
- ・返済計画を立ててから利用する
金融機関による審査なしで借入れはできない
担保・保証人不要のカードローンやクレジットカードのキャッシングを利用する場合、申込み後に必ず申込者本人の審査が実施されます。
金融機関が審査を行うのは、申込者の返済能力の有無(年収、資産、負債等)を確かめたり、総量規制に該当しないかどうかを確認したりするためです※。
したがって、借入れまでの時間が早い借入先でも、審査なしで融資を受けることはできません。
また、審査は24時間実施されているわけではないため、即日にお金を借りたい場合は審査受付時間内に申込みを完了させましょう。申込みの完了が審査受付時間を過ぎている場合は、翌営業日以降の審査となり即日融資が受けられません。
なお、質屋からの借入においては本人の審査はないものの、質屋に預ける査定が付く品物が必要となる点及び利息が高額になる点に注意が必要です。
また、当座貸越サービスについては、そもそも銀行や郵便局に定期預金(定額貯金・定期貯金)の残高がある場合でなければ利用することが出来ません。
- ※総量規制は、貸金業者に対して申込者の年収の3分の1を超える貸付を禁止するルールです。貸金業法で定められています。
即日融資できないケースもある
即日融資に対応している借入先でも、申込状況などによっては借入れが翌日以降になるケースもあります。即日融資を受けられるように、以下の対策をしましょう。
- ・必要書類を事前に準備しておく
- ・申込みはなるべく早い時間帯に完了させる
- ・正確な情報で申込む
- ・申込先から連絡があった場合はなるべく早く対応する
返済計画を立ててから利用する
即日融資を受ける際も、事前に返済計画を立ててから利用しましょう。計画を立てずに借入れをしてしまうと、返済が難しくなる可能性があります。
カードローンを提供している金融機関のホームページでは、借入額などを入力するだけで毎月の返済額や返済回数を試算できる「返済シミュレーション」が利用できます。利息がいくらかかるのか、いつ返済するのかなどを把握したうえで借入れを行いましょう。
利息の負担を抑えたいなら銀行カードローンも検討
利息の負担を抑えて借入れをしたい方は、銀行カードローンもご検討ください。
消費者金融のカードローンは即日融資に対応していますが、銀行カードローンと比べて金利が高めに設定される傾向があります。
銀行カードローンの上限金利が年14.0%~15.0%程度であるのに対し、消費者金融のカードローンは年18.0%程度です。
実際の適用金利は審査によって決まるため利用者ごとに異なりますが、金利が低いカードローンを選べば利息の負担を抑えられる可能性があります。
ただし、ほとんどの銀行カードローンは即日融資ができません。最短で翌営業日以降の借入れとなるため、急ぐ方はご注意ください。
セブン銀行カードローンは最短翌日融資が可能
セブン銀行カードローンは、最短翌日融資が可能なカードローンです。
お申込みからご契約までwebやアプリ上で完結でき、ご契約後はMyセブン銀行(スマートフォンアプリ)ご利用で、キャッシュカードが届く前からお借入れいただけます。
全国のセブン-イレブン等に設置されているセブン銀行ATMやダイレクトバンキングサービスから、手数料無料で原則24時間365日お借入れできます。
負担を抑えて借入れしたい方は、セブン銀行カードローンをぜひご検討ください。
即日にお金を借りるときは目的や状況に応じて選ぼう
即日にお金を借りたいとき、クレジットカードのキャッシングやカードローンが便利です。また、預ける品物がある方は質屋、総合口座に定期預金がある方は自動貸越サービスでも即日融資が受けられます。
ただし、即日融資に対応している借入方法でも、翌日以降の借入れとなる可能性がある点には注意が必要です。また、借入れをすると利息がかかります。急いでいる場合でも返済計画を立ててから利用しましょう。
利息の負担を抑えて借入れしたい方は、最短翌日融資が可能な銀行カードローンもご検討ください。
- この記事の監修者
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坂根 賢(さかね けん)
滋賀県出身。京都大学経済学部、京都大学法科大学院卒業。東京の外資系大手法律事務所にて、M&A、不動産取引、証券発行、危機管理等を含む国内外の幅広い企業法務案件を取り扱う。大阪にて独立後は、企業法務案件だけではなく、一般民事訴訟、労働事件、家事事件、債務整理案件、交通事故案件、インターネット案件、刑事事件等、個人の方の相談についても幅広く取り扱っている。2019年4月より京都大学法科大学院の非常勤講師を兼任。