結婚式の資金はいくらかかる?平均的な費用や内訳、抑える方法を紹介
結婚式を検討している方にとって、挙式の資金がいくら必要なのかは気になるポイントでしょう。ご自身でどれくらいの資金を用意すれば良いのかなど、不安や悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、結婚式に必要な資金の平均や内訳、自己負担額や費用を抑える方法などを紹介します。結婚式の資金準備の参考にしてください。
結婚式に必要な資金の平均
経済産業省が民間企業に委託した調査によると、結婚式および披露宴・ウエディングパーティーの全国平均の推計値は362.3万円(2020年調査)です。2015年からの結果を表にすると、結婚式および披露宴・ウェディングパーティーの総額は以下のように推移しています。
調査実施年 | 全国平均の推計値 |
---|---|
2015年 | 352.7万円 |
2016年 | 359.7万円 |
2017年 | 354.8万円 |
2018年 | 357.5万円 |
2019年 | 354.9万円 |
2020年 | 362.3万円 |
参照:経済産業省 ブライダル産業の構造転換に向けた調査・分析報告書
調査年により多少の違いはありますが、おおむね350万円~360万円前後で推移していることが分かります。また、披露宴およびウエディングパーティーの招待客人数の全国平均は66.3人の結果となりました(2020年調査)。
なお、上記はあくまで全国平均の金額で、結婚式をしている方がみな350万円~360万円前後の金額を支払っているわけではありません。あくまで結婚式の資金の目安として考え、ご自身に合った予算を立てていきましょう。
結婚式にかかる費用の内訳
結婚式や披露宴・ウェディングパーティーでは、さまざまな費用が発生します。主な費用の内訳は以下のとおりです。
費用の内訳 | 内容 |
---|---|
挙式・披露宴会場代 |
|
料理代 |
|
装花代 |
|
衣装・メイク代 |
|
印刷物代 |
|
写真・映像代 |
|
サービス代 |
|
演出などそのほかの費用 |
|
各内訳でかかる費用は、挙式だけでも「チャペル式」「神前挙式」「人前式」で違います。また料理代や装花代なども、グレードにより料金はさまざまです。お二人の理想の挙式をイメージしつつ、式担当者とも相談しながら決めましょう。
結婚式の自己負担額は?
結婚式の費用は、すべてをお二人で負担しなければいけないわけではありません。結婚式のために支払う費用もあれば、入ってくる資金もあります。具体的には以下のお金です。
- ・ご祝儀
- ・両親や親族からの援助
- ・職場や自治体からのお祝い金
収入になる資金の代表例は「ご祝儀」です。招待客からはご祝儀をいただけるのが通例で、一般的に親族は約6万円~8万円、上司や恩師は約4万円~5万円、友人や同僚からは約3万円といわれています。
たとえば、1人のご祝儀を3万円と仮定して50人の招待客を呼んだとすると、150万円のご祝儀をいただける計算となります。結婚式にかかる費用の平均が362.3万円ですから、約40%の費用をご祝儀でまかなえる計算です。
そのほか、ご両親やご兄弟、親族の方からの援助金や、職場・自治体・健康保険組合からお祝い金がもらえることもあります。
ブライダル関係の研究機関の調査によると、家族や親族からの援助総額の平均は178.4万円です。もちろん、家族や親族からの援助は必ずもらえるわけではありませんが、結婚式資金の自己負担額を大きく軽減できる資金となっています。祝儀はお互いを助け合う実質の費用の前払い、後払いの側面もあります。“もらうだけ”というわけにはいかない点はわきまえておきましょう。
結婚式の費用を抑える方法
結婚式はお二人の新しい門出とはいえ、式後の新生活を考えると費用はできるだけ抑えたいところです。以下では、結婚式の費用を抑えるポイントを紹介します。
料金が抑えられた日程を選択する
結婚式にかかる費用は、一律ではありません。たとえば、縁起の良い大安吉日は需要が高く、費用も高くなる傾向にあります。そのほか、ジューンブライドと呼ばれる6月、穏やかな気候の春や秋は人気のシーズンであり、ゲストを招きやすい休日も予約が集まりやすい日です。
料金を抑えたい場合は、上記のような人気の日程を避ける方法も選択肢です。時間帯によって料金設定が異なる式場もあるので、担当者と相談すると良いでしょう。
結婚式のスタイルを工夫する
結婚式の資金を抑えるためには、結婚式のスタイルを工夫する方法が挙げられます。たとえば、式場の選択はその一例です。経済産業省の資料によると、式場別の挙式、披露宴・ウエディングパーティーの全国平均は、以下のようになります。
- ・一般の結婚式場:419.1万円
- ・ホテル:404.8万円
- ・レストラン:294.2万円
- ・ハウスウェディング(ゲストハウス):381.0万円
参照:経済産業省 ブライダル産業の構造転換に向けた調査・分析報告書
上記の金額をみると、式場にレストランを選ぶと比較的結婚式に必要な資金を抑えられることが分かります。
そのほか、近年では多彩なスタイルの結婚式が選ばれています。「挙式のみの結婚式」や「親族中心の食事会」、写真撮影を主とする「フォトウェディング」や昼間に比べてリーズナブルな「ナイトウェディング」などです。
そのほか、「招待客を少人数にする」「お色直しの回数を減らす」などの方法もあります。お二人の予算に合わせて、適したスタイルの結婚式を検討してください。
手作りや外注を活用する
結婚式にかかる費用項目のうち、招待状やパンフレットなどの印刷物、ウェルカムボード、式中の動画などの演出、カメラマンなどは、手作りをしたりご自身で外注したりすることで費用を抑えられる場合があります。
ただし、持込みが禁止されている場合や持込料が発生するケースもあり、内容は式場によりさまざまです。手作りや外注を行う際は、事前に式場の担当者と相談しましょう。
結婚式の資金が足りない場合の対処法
結婚式の料金は、多くの場合で前払い制です。結婚式の資金が足りず、費用の支払いが難しくなったときの対処法を以下で紹介します。
クレジットカードの一時増枠
クレジットカードは、結婚式費用の支払いなどの目的で利用可能枠を一時的に増枠できる場合があります。結婚式の費用は300万円を超える高額となるケースもありますが、一時増枠が認められれば、カード決済で対応できます。
また、口座からの引落しが結婚式以降になるように調整しておくと、結婚式で受け取ったご祝儀や家族からの援助金とあわせて支払いができるので便利です。
なお、クレジットカードの一時増枠には審査があります。また、式場によってはカード決済に対応していない場合もあるので、事前にカード会社と式場の双方に確認しておきましょう。
ブライダルローンやフリーローン
結婚式の資金の準備には、ブライダルローンの活用も有用です。ブライダルローンは結婚費用に用途を限定したローンとなっています。
ブライダルローンは金融機関により借入額や借入利率などは異なりますが、一般的なローンと比較すると低利率な傾向にあります。
そのほか、フリーローンや多目的ローンなども結婚式の資金に使える場合もあるので、資金不足が心配な場合は各取扱金融機関で相談すると良いでしょう。
ただし、ブライダルローンやフリーローンには審査があり、審査結果によっては借入れができない可能性があります。
カードローン
カードローンは金融機関などが提供している個人向けの融資サービスです。
ブライダルローンと比較すると金利が高めの傾向にありますが、使い道がほぼ限定されず、借りられるまでの期間が短い特長があります。「式の費用が全額準備できてないが、支払日まで時間がないとき」などに利用できます。
カードローンには大きく分けて消費者金融系のカードローンと銀行系のカードローンがあり、一般的に銀行系のカードローンのほうが金利は低い傾向にあります。
ただし、消費者金融系のカードローンは即日融資も可能である反面、銀行系カードローンは即日融資に対応していない点には注意しましょう。また、ブライダルローンなどと同様に、どちらも審査結果によっては借りられない場合があります。
結婚式の資金が足りないときはセブン銀行カードローンを検討する
「結婚式の資金が足りない」「すぐに資金を用意したい」ときは、セブン銀行カードローンをぜひチェックしてください。
セブン銀行カードローンは最短翌日から融資を受けられるので、急に資金が必要なときの選択肢となります。新規ご契約時は限度額50万円まで融資が受けられるので、用意していた資金よりも予算がかかったときや、予想していなかった追加費用が発生した場合などに役立てられます。
なお、セブン銀行カードローンはスマートフォンアプリでお申込みから借入れまで行えるので、ご自宅で手続きを完結できます。
全国のセブン-イレブン等に設置されているセブン銀行ATMやダイレクトバンキングで原則24時間借入れできるところも便利です。金利は年12.00%~年15.00%まで契約限度額に応じて設定されています。結婚式の資金が足りないときは、セブン銀行カードローンをご検討ください。
結婚式の資金を準備して理想の挙式を実現しよう
結婚式では、式場代や料理代、衣装代など多種多様な費用がかかります。挙式、披露宴およびウェディングパーティーの全国平均は、推測値で362.7万円となっており、少ない金額ではありません。
ただし、結婚式の資金は、お二人だけで負担するものとは限りません。ご祝儀やご家族からの援助を受けられる場合があるので、貯蓄やローンなどを総合的に判断して準備しましょう。
結婚式はお二人の誓いを立てる場だけでなく、これまでお世話になったご家族や恩師、友人や同僚に感謝を伝える時間でもあります。予算とのバランスをとりながら、理想の挙式を実現してください。
- この記事の監修者
-
竹下 昌成 (たけした あきなり)
- ・大家業、TAC講師、竹下FP事務所代表
- ・CFP、宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、住宅ローンアドバイザーほか
- ・1971年生まれ。兵庫県西宮市在住。立教大学卒業後、地銀やノンバンク、住宅メーカーFPを経て現職。30歳から大家業をスタート、45歳でFIRE。年間家賃収入3,600万円。得意分野は住宅購入と不動産投資。
- ※これより先は外部サイトが開きます